一般
開催日:2014年02月17日
開始時間:17:00
会場:葛飾法人会館3階 大会議室
平成26年2月17日午後5時より法人会館3階にて、山田会長はじめ役員各位、各保険会社、一般来場者多数の参加にて、「戦国武将の健康法に学ぶ」の演題で、学校法人専 門学校首都医校教授、医学博士 植田美津恵先生の講演が行われました。
《講演内容要約》
冒頭、食べたものが便となって出る時間を先生より質問がありましたが、正解者がなく、72時間との答えで参加者の気分を気楽にしたところで、
- 歴史にみる病
- 戦国武将たちの健康法
-
心の健康、
のレジュメで話されました。
平成23年の死因別死亡数は、癌、心疾患、脳血管疾患が多く、死亡の半数以上は生活習慣病が原因である。平均寿命は男性79歳、女性87歳で70歳までは元気ですが800万人が認知症である。男性は、肺癌、胃癌、大腸癌。女性は乳癌に罹る人が多いとの事です。戦国武将の病気では徳川家康、伊達政宗、毛利元就、豊臣秀頼が癌。源頼朝が糖尿病、織田信長が高血圧、上杉謙信が脳卒中であった。
1960年では脳出血が、2000年では脳梗塞で亡くなる方が増えている。上杉謙信は多量飲酒、馬上杯、キレやすい、ストレス、遺伝のため脳卒中で死す。武田信玄は53歳で結核にて死亡した。現在でも1日66人が結核になり、6人が命を落としている。豊臣秀吉は腎虚であった。300人の側室がおり、梅毒、前立腺癌も考えられる。
前立腺癌の原因として、加齢、喫煙、食生活の欧米化、ストレス、睡眠不足である。前立腺癌は1cmになるまで38年係る。
徳川家康の健康法は1.麦飯・玄米を好んだ、2.粗食、3.鷹狩り、4.タバコ嫌い、5.オットセイであった。
次に1回の食事に噛む回数は卑弥呼の時代は3,990回、家康の時代1,465回、現代620回で噛む効用は肥満防止、脳細胞の活性化です。
女性の70歳までに癌発症リスクは乳癌5%、卵巣癌1%で遺伝子検査(BRCA1、BRCA2を血液で調べる)にて判明できる。費用は20~25万円する。先生も乳癌体験を2回して、現在ホルモン療法中で病気になった時のショックを癒やすために大連に旅行された話がありました。前田利家はうつ病で亡くなられた。
戦国武将に学ぶ生活習慣病の予防は
- 早寝早起き(早雲)
- 禁煙すべし(家康)
- 節酒すべし(元就)
- 茶に親しむ(秀吉)
-
身を清める
があり、また戦国武将いきいき十カ条として - 恋をしよう
- よく笑おう
- どんな事でもなんとかなるさと思う
- 写りの良い写真を眺めよう
- 近々の楽しい予定を立てよう
- お気に入りの物を持ったり、自分だけの楽しみを持とう
- 好きな動物になった自分を想像しよう
- 素敵な音楽を聴こう
- 何でも話せる人を持とう
- 誰かの為に、何かの為に生きよう
との締めくくりで講演を終了しました。
先生の講演はわかりやすく参加者も時々笑いながら聞いてました。
なお、厚生委員会では皆様に役立つ講演会を来期も行いますので、多数のご参加をお願いします。